経営の現場は『知恵の宝庫』
疋田文明が注目する元気印企業を事例に 勝ち残る企業像、あるべき経営者像を 経営者のみなさまと共に探求します。 |
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トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一さんは、その目的を、「企業の中からあらゆる種類のムダを徹底的に排除して生産効率を上げる」ことだと説明する。トヨタは、ムダを排除することで、好業績企業になり得たといってもいい。トヨタを例に出すまでもなく、企業経営においてムダは排除されるべきものなのだが、あえて、ムダを抱え込むことで、顧客の支持を得ている企業があることも知っておいてほしいと思う。 人口26000人の鹿児島県阿久根市にある
AZスーパーセンターは、異色の好業績企業だ。間違っても大手量販店が出てこない地方の小さな街の立地で、売り場面積はなんと3500坪(いまは増床して4500坪)で、1997年の創業以来24時間営業を貫いている。 何より異色なのは、アイテム数の多さだ。生活必需品をフルラインで品揃えするとの考えから、33万アイテムもの商品を常備している。中には、年間一つ売れるかどうかといった商品も置いてあるのだが、その狙いを牧尾英二社長は、次のように説明する。
「小売業の使命が、お客様が欲しい商品を、欲しいと思ったタイミングで、納得いただく価格で販売するところにあるとするならば、会社の効率が良かろうと悪かろうと、儲かろうと儲かるまいと、生活者が必要とする商品を品揃えするのが当たり前ではないですか」
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