経営の現場は『知恵の宝庫』
疋田文明が注目する元気印企業を事例に 勝ち残る企業像、あるべき経営者像を 経営者のみなさまと共に探求します。 |
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婦人用衣料で
急成長を遂げるハニーズ(本ホームページ注目企業14.に業容、業績は詳しく紹介)は、実に興味深い会社だ。5月9日のガイアの夜明け(テレビ東京系)でも取り上げられていたのでご覧になった方もいると思うが、社員の95%強が女性で、それも際立った人材を集めているわけではない。ごくごく普通の女性が、急成長の原動力になっているのだ。 婦人衣料の不振に嘆く某
大手量販店のトップが、『ガイアの夜明け』を見て、「ハニーズにできてどうしてうちでは出来ないんだ」と嘆いたと聞く。その量販店は、日本のアパレル業界で名をなした人材を鳴り物入りでスカウトしたにもかかわらず、同じターゲットに狙いを定めるハニーズの後塵を拝しているとあって、愚痴の一つもこぼしたくなったのであろう。中小企業の経営者の多くは、「うちには人材がいない」というが、ハニーズを見ていると、いいわけにしか聞こえてこない。ハニーズにも最初から優秀な人材が集っていたわけではない。縁あって入社してきた社員を自らの手で育て上げて、会社を成長させてきたのだ。 「組織とは、普通の人々に大きなことを成り遂げさせるために存在している」といった先人がいると聞くが、ハニーズはこの言葉を文字通りに実践している会社だ。
では、普通の人を活かして使うためにはどうしたらいいのだろうか。筆者は、阪急、東宝グループの創始者、
小林一三翁の言葉にもっとも共鳴を覚えるので、紹介しておく。 「活かして人を使おうとするならば、その人に責任を自覚させて、重く用いることが一番間違いがない方法だ。使いまわすうちに、たいがいの若い人は、なんでも出来るようになると信じてやってきた」
ハニーズを見ていると、この言葉の正しさが実感できる。
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