経営の現場は『知恵の宝庫』
疋田文明が注目する元気印企業を事例に 勝ち残る企業像、あるべき経営者像を 経営者のみなさまと共に探求します。 |
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企業は、経営トップの舵取り如何で、いまのような厳しい経済状況のときでも生き残ることはできる。経済動向に一喜一憂し、悲観するばかりでは、経済の悪化と軌道を同じくして業績も悪化してしまう。では、いまの厳しい環境の中で、企業はどのような取り組みをすればいいのだろうか。
筆者がまずお勧めするのは、「減量経営」だ。
企業が抱える無駄を徹底的に排除して、コスト低減に取り組まないと今回の不況は克服できないと思う。しかし、ここで考えていただきたいのは、雇用に手を付けるのは、マイナスだということ。筆者の考える「減量経営」とは、「ピープルアウト」ではなくて「ワークアウト」を指している。
1981年、GEの会長に就任したウェルチは、凄まじいまでの事業再編とピープルアウトを行なった。結果として、世界でも有数の優良企業になった。ところが、ウェルチの耳には多くの中間管理職からの不満の声が届くようになってくる。
「もし、GEが世界最良の企業とするならば、なぜ、私はこんなやりきれない気持ちを抱えて家路につかなければならないのだろうか?」
そんな状況の中で、ウェルチが取り組んだのが、ワークアウトだった。 ウェルチは、ワークアウトという言葉に、「ムダを取りはぶく」「問題を解決する」といった意味を持たせたようだが、単純には、「仕事のやり方を根本から見直す」ととらえればいい。
20数万人の従業員を抱える大企業の手法が中小企業に参考になるのかとの指摘があるかもしれないが、それは違う。ワークアウトの基本的な考えは、中小企業の体質を改善する上でも大いに効果を発揮するものと筆者は考えている。
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