元気塾: 中小企業経営者と自らの自己研鑽を目的に元気塾を開設し、元気印の企業が増えることを願って活動しています。元気塾主宰 疋田文明

疋田文明
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更新履歴
2023/
11/29
「note」を開設いたしました。最初の記事は「経営に活かしたい先人の思想」になります
2021/
2/22
ミドル層のための『出前・元気塾』を開始いたしました
2021/
2/22
若手社員のための『出前・元気塾』
経営セミナー 『経営トップの果たすべき役割とその実践法』 ~講義録 頒布のご案内~
 
連載コラム
第13回 GE式ワークアウトで勝ち残る
 企業は、経営トップの舵取り如何で、いまのような厳しい経済状況のときでも生き残ることはできる。経済動向に一喜一憂し、悲観するばかりでは、経済の悪化と軌道を同じくして業績も悪化してしまう。では、いまの厳しい環境の中で、企業はどのような取り組みをすればいいのだろうか。
 筆者がまずお勧めするのは、「減量経営」だ。
 企業が抱える無駄を徹底的に排除して、コスト低減に取り組まないと今回の不況は克服できないと思う。しかし、ここで考えていただきたいのは、雇用に手を付けるのは、マイナスだということ。筆者の考える「減量経営」とは、「ピープルアウト」ではなくて「ワークアウト」を指している。
 いずれも、20世紀最高の経営者と評価されるウェルチがとった経営手法だが、今日本の中小企業が参考にすべきは、「ワークアウト」だと思える。
 1981年、GEの会長に就任したウェルチは、凄まじいまでの事業再編とピープルアウトを行なった。結果として、世界でも有数の優良企業になった。ところが、ウェルチの耳には多くの中間管理職からの不満の声が届くようになってくる。
 「もし、GEが世界最良の企業とするならば、なぜ、私はこんなやりきれない気持ちを抱えて家路につかなければならないのだろうか?」
そんな状況の中で、ウェルチが取り組んだのが、ワークアウトだった。
 ウェルチは、ワークアウトという言葉に、「ムダを取りはぶく」「問題を解決する」といった意味を持たせたようだが、単純には、「仕事のやり方を根本から見直す」ととらえればいい。
 20数万人の従業員を抱える大企業の手法が中小企業に参考になるのかとの指摘があるかもしれないが、それは違う。ワークアウトの基本的な考えは、中小企業の体質を改善する上でも大いに効果を発揮するものと筆者は考えている。
 
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