経営の現場は『知恵の宝庫』
疋田文明が注目する元気印企業を事例に 勝ち残る企業像、あるべき経営者像を 経営者のみなさまと共に探求します。 |
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「
社員の声が聞こえてこない」――これは、多くの経営者が共通して持っている悩みだ。この種の悩みを解決する上で参考になると思える事例があるので紹介する。 それは、「アッシュ・ペー・フランス」(アクセサリー、服飾雑貨の専門店を約60店舗をようし、年商80億円)という会社が導入している「
業務日誌」だ。 「これは、300人を超える全社員に僕宛てに出してもらっています。毎日の
業務日誌は、僕にとって血液のようなものですが、長々と報告することを求めているわけではありません。その時点で抱えている問題、今日の仕事、今日の出来事について、それぞれ1行ずつでもいいから、5分以内にまとめてメールするようにいっています」(村松孝尚社長)
この
業務日誌は、社員が3人の時から続けられているのだが、その効用を村松社長は次のように説明する。 「毎日業務日誌を書いていますと、瞬間的にその日のことが浮かんでくるようになるようです。書くことは、『考える』『問題意識』を持つことにつながりますから、新入社員でも3年もやりますと、
マーケティング能力のようなものまで身に付くようになります」 300人を超える社員の毎日のメールにいちいち返事を出さないことは、事前に話をしてあると聞く。村松社長は、メールに、変化の兆しを見、問題点を発見したときには、直接電話をするようにしているという。
同社の
業務日誌には学ぶべき点が多々あると思えるのだが―――。 |
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