経営の現場は『知恵の宝庫』
疋田文明が注目する元気印企業を事例に 勝ち残る企業像、あるべき経営者像を 経営者のみなさまと共に探求します。 |
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元気塾のメンバーと共に、中国・大連の企業を数社訪問してきた。2001年に次いで2度目の大連だが、今回は、中国企業の躍進ぶりに驚かされた。とりわけ興味深かったのが、大連信華(http://www.digittime.com)だ。日本企業の業務を受託することを目的に、1992年に創業された若い会社だが、いまや600人程度の社員をようし、中国東北地方一のBPO(ビジネス プロセス アウトソーシング)企業に成長している。なにより驚いたのは、経営者が、若い女性だということだ。もともと同社は、日本のIT関連の大手企業の依頼を受けて、大連市役所が作った会社だった。この会社に市役所の代表として出向していたのが、社長の楊帆さんだ。結局、楊さんが、市役所から株式の100%を買い受けて、オーナー社長として会社を成長させてきたという。 楊社長とは1時間程度質疑応答の時間を持ったにすぎないが、経営者としての優秀さは、十分に伺い知ることができた。これまで中国は、廉価な労働力ばかりが評価されてきたが、それだけではないように思える。今一社訪れた食品加工会社の社長も女性だった。
起業家精神あふれる若き優秀な人材が、それも男女の別なく、いまの中国には、数多くいるように思える。 1966年に始まり1976年に終焉した文化大革命は教育を否定した。それだけに、46,7歳以上の世代には、起業家になれるようなタイプは数少ないと聞く。しかし、逆に、文化大革命の後、教育を受けた若い世代には、楊さんのようなタイプが少なからずいるという。
かつて、
日系企業の経営者に、「中国人は中国人にしかマネジメントできない」と聞かされたことがあるが、楊さんも同感だという。楊社長のような優良な経営者にマネジメントされた中国企業がどのように成長していくのか、実に興味深いものがある。 |
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